やすらぎ修行会

第七十二回「やすらぎ修行会」プチ法話 2017/4/21 

東京に住む私たちは「なべやき」と聞くと「うどん」を連想します。が、大船渡で「なべやき」というと小麦粉と黒糖で作る「昔風ホットケーキ」といった素朴なお菓子をいいます。いろりに掛けてある「なべ」で作ったのでその名がついたとか。腹持ちの良いおやつとしてよく食べられたそうです。
 
大船渡中学校仮設住宅の集会所に伺うと、いつも森さんが、その「なべやき」を出してくれました。森さんは津波の被害に直接は合わなかったものの、全国から支援活動においで頂く方々に何かお返しがしたいと考えたそうです。私たちも楽しく語らいながらお茶とともに美味しく頂きました。。 
 
ある時、「なべやき」を勧めたところ、「また、これかよ」とつぶやいたのが耳に入った。「おいしい、おいしい」とみんなからほめられていたが故、よけい心に突き刺さったとのこと。もうやめようと心が折れそうになったが、翌日「ああ、自分は求めていたな」と気づき、変わらず作ってお出しし続けました。 
 
以降、森さんは「なべやき」の御縁で静岡のお坊さんと繋がり、富士宮やきそばの修行へ。そしてキッチンカーを借りて開店。今度は友人から屋台村で代わりに店をやらないかとのお誘いが。とんとん話が進み、若い頃からの念願だったお店が持てることになりました。あいにくお店はかさ上げでなくなってしまいますが、目を輝かせ次の啓示を待っています。
 
 森さんが言うには「あのとき心が折れてやめてしまったら、今の私はなかった」と。誰しも人生においてグッと踏ん張らねばならない時があるのでしょう。でも、それがいつなのかは過ぎてからしか分かりませんが…。 



やすらぎ修行会とは

私たちが当然の如く享受してきた、物質的に恵まれた暮らしは、さまざまな「無理」 の上にかろうじて成り立っていたものであることが、この度の大震災や原発事故によってあらわになりました。困難な状況を迎えた現在、生活への不安、自らの生命への不安が強く強く意識されるようになりました。そのような「不安」な時代、成就院が少しでも檀家の皆様、地域の皆様のこころのやすらぎに少しでもお役に立てるよう、「やすらぎ修行会」を開くことといたしました。成就院をご縁として多くの方々がつながり、お互いに元気を与えあい、少しでもホッとして頂けたらと思います。多くの方々のご参加をお待ちいたしております。
■日時:毎月21日(御大師さまの御縁日)18:30~19:30
■服装:普段着でかまいません
■会費:300円  *子供は無料です。
 *会費は、義捐金として寄付します。
■内容:プチ法話(5分)  光明真言(30分)
 以後、皆でおかゆをいただき歓談致しましょう。
■連絡先:参加ご希望の方は前日までに電話(03-3831-2534) で ご連絡を頂きたく存じます。
 *椅子もご用意いたします。正座でなくともかまいません。楽な姿勢でお唱え下さい。

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上野 成就院 やすらぎ修行会「プチ法話」 http://blog.goo.ne.jp/puchihouwa